42mmの小宇宙。カンパノラ NZ0000-07F「琉雅」の美しさの秘密
時計が存在しない時代、人々は空を眺め月や星の動きなどから時を確認してきました。
のちに南イタリアの小さな街の教会で、世界初の時を知らせる鐘『カンパノラ』が鳴り響きます。
宇宙と時と人。
この壮大な3つのテーマに着目して生み出された時計がシチズンの「カンパノラシリーズ」です。
市民に愛されるモノづくりから始まったシチズンにとって、カンパノラは独創的なポジションにある時計といえます。
この記事では、カンパノラシリーズの中から最高峰モデルのひとつである「琉雅(りゅうが)」についてご紹介します。
琉雅の外装・デザイン
琉雅はカンパノラ誕生15周年を記念して2014年に「紅明(べにあけ)」、「聚楽(じゅらく)」と共に発表されたモデルです。
確かな技術力と匠の技を組み合わせたデザインは、粋なこだわりを見せてくれます。
宇宙を閉じ込めた?宙空の美
カンパノラが提唱する「宙空の美」。
なんといっても「立体的」なデザインが目を引きます。
文字盤から風防ガラスの間の空間に、複数のパーツを組み合わせた多層構造。
平面ガラスの数倍の加工を施したラウンドフォルムのサファイヤガラス。これらによって広大な宇宙空間をわずか40mm程度で表現しています。
伝統工芸、会津漆の文字盤
琉雅は漆塗りの文字盤が大きな特徴です。それは日本三大漆器のひとつである会津漆の伝統工芸士、儀同哲夫氏による漆の加飾技法によります。何層にも重ねた漆に小さな貝片をちりばめる螺鈿(らでん)細工を施した、手作業ならではの濃淡と繊細な力強さ。
もちろん、同じデザインはひとつとしてありません。星空の輝きを表現した文字盤は、時刻ではなく時計そのものを眺めたくなる気持ちにさせます。
日常に溶け込む細やかな輝き
ケース、秒針、風防など細部まで作りこむことで、小宇宙の世界をより魅力的に表現しています。たとえば直径42mmのラウンド形のケース。日本人の腕に馴染むサイズと鏡のような美しさは熟練の職人による手作りです。
鏡面とツヤ消し加工を左右違いで施した秒針は、あらゆる角度から見ても時刻が確認しやすい仕様。ストラップはワニ革でも高級とされているスモールクロコダイルの竹斑(たけふ)のみを使用し、琉雅の優雅な世界観をシックにまとめています。
琉雅のムーブメント紹介
こだわりのスイス製機械式ムーブメント
本機ではスイスのラ・ジュー・ペレ社の機械式ムーブメントを採用しています。漆が日本の伝統工芸に対し、機械式ムーブメント制作はスイスの伝統技術。ふたつの伝統を融合させることで新たな時計を作り出しました。
ローターに刻印されているロゴはシチズンではなく「カンパノラ」。シースルーバックからは機械式ムーブメントの精密さや生き物のように動くテンプなど、独特の美しさをのぞき込むことができます。
存在感のある遊びを愉しむ
仕事中に時刻を確認する以外にも、時計は持ち主を格好よく見せたり、力強さを表現したりと様々な演出ができます。スイスと日本の匠の技術を掛け合わせた琉雅はまさに小さな宇宙。
人と時の繋がりを体現し、多くの技術を結集して作り上げたその美しさは、眺める時間も有意義なものにちがいない。時計の美しさを堪能できる遊び心やゆとりある大人にうってつけな一品、それが「琉雅」です。
こんな方にオススメ!
・時と人の関係にロマンを感じる方
・丁寧なモノづくりの姿勢に共感を抱いた方
・伝統に敬意を示したい方
NZ0000-07F 詳細スペック
製品スペック
精度 | -5〜+10秒/日(※1) |
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重さ | 101g |
ケースサイズ | 径42.0mm 厚さ14.0mm |
ケース素材 | ステンレス |
ガラス | デュアル球面サファイアガラス(クラリティ・コーティング) |
バンド | ワニ革 三つ折れプッシュタイプ中留 |
裏ぶた | スクリュー式シースルーバックサファイアガラス |
原産国 | スイス製ムーブ・日本組立 |
その他 | 機械式(自動巻き/手巻き) 最大巻上時:約42時間持続 石数:25石 振動数:毎時28,800回(毎秒8振動) ビッグデイトカレンダー機能 パワーリザーブ表示機能 秒針停止機能 日常生活用防水 シチズンオーナーズサイト登録対象商品:ご登録により3年間メーカー保証 |
※1 精度は、ムーブメントを静的状態にて測定したものです。機械式時計の特性上、ご使用になる条件(携帯時間、時計の姿勢、腕の動き、ぜんまいの巻き上げ具合など)によっては日差範囲を超える場合があります。持続時間は、目安です。