陰翳礼讃
漆の美しさは陰でこそ引き立ち、ゆらめく光によって、漆の深い黒と艶が引き出されます。実際、漆器は落ち着いた艶を持ち、鈍い光を放っていました。
この色と艶の捉え方自体、日本的と言えるかもしれません。
そうした日本人特有の感性のもとで育まれたものが漆の黒で、SBGW262のダイヤルなのです。
そしてその光と陰は、アワーマークに施された蒔絵を引き立たせます。
漆黒の漆に高蒔絵を施した手巻メカニカルモデル
視認性の高いインデックスを、加賀蒔絵を代表する漆芸氏・田村一舟氏による手描き高蒔絵で表現。
優美さを兼ね備える面相筆調のアラビア数字と緊張感のあるバーインデックスが美しさと華やかさを引き立たせています。
9Sメカニカルムーブメントが作られる岩手県にある浄法寺(じょうぼうじ)産漆のみを採用。
日本国内でごく少量しか流通しない国産漆は、海外産に比べて扱いが非常に難しいですが、艶やかな色味を発することで人気を博しています。
ドーム型のデュアルカーブサファイアガラスと、ダイヤルに施された漆の組み合わせにより、柔らかな雰囲気を与えると同時に深い奥行感を演出。
グランドセイコーらしい緊張感のある造形でありながら、柔和な曲面とザラツ研磨によりゆがみのない輝きを持つケースデザインと相まって、洗練されつつも穏やかな表情を見せるエレガンスコレクションです。
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