SLGH005のリストショット

【グランドセイコー メカニカル SLGH005 白樺】
世界が認めたグランドセイコーの傑作モデルをご紹介

グランドセイコーが2020年に新たに打ち出したデザインコンセプト、「エボリューション9スタイル」。このデザインコンセプトは上位モデルに徐々に採用されつつあり、グランドセイコーの次なる時代の到来を予感させます。

さて、そんな「エボリューション9スタイル」の代表的モデルといえば、もはやファンの中でおなじみとなった、通称「白樺」と呼ばれるメカニカルハイビートモデル「SLGH005」でしょう。
2021年発売のこのモデルは、時計界のアカデミー賞と呼ばれるGPHG(ジュネーブウォッチグランプリ)のメンズウォッチ部門を受賞した世界が認める逸品であり、名実ともにグランドセイコーが誇る傑作モデルです。

当記事では、かの有名なメジャーリーガー大谷翔平選手にも贈呈されたこのSLGH005についてご紹介いたします。

新たなエボリューション9コレクションとして、SBGE283、SBGE285が登場しました!こちらの記事で詳しくご紹介しております。

 

 

グランドセイコーSLGH005「白樺モデル」の外装・デザイン

荘厳な白樺林をモチーフにした型打ちダイヤル

型打ちで白樺を表現したSLGH005の文字盤の写真

人気の雪白文字盤モデル「SBGA211」と同様に型打ちダイヤルが採用された本モデル。

そのダイヤルには大胆な型打ちで陰影が巧みに表現されており、まさに「エボリューション9スタイル」を体現するディテールが刻まれています。

モチーフはグランドセイコースタジオのある雫石の白樺林であり、繊細に刻まれた凸凹による光と影で、冬の白樺林の穏やかさと荒々しさの共存をうまく表現しています。

これまでにもグランドセイコーは、「信州 時の匠工房」や「グランドセイコースタジオ雫石」の周囲に広がる景観を盤面上に表現してきました。
今回の白樺ダイヤルは、まさにそのグランドセイコーらしい審美感の表現が進化したモデルと言えるでしょう。

型打ちで白樺を表現したSLGH005の文字盤のズーム写真

 

袖口にも収まる薄型ケース

SLGH005のケースの薄さがわかる写真

一般的なグランドセイコーのメカニカルモデルは厚さ13mmを超えるものがほとんどで、ましてや本モデルと同じハイビートモデルであれば14mmを超えることもあります。

しかし、SLGH005は従来のモデルに比べ非常にスリムなケースが採用されており、その厚さはなんと11.7mm。9Sメカニカルの最高峰に位置する性能を誇りつつも、手巻式とほぼ変わらない薄さが実現しているのです。

この薄さは薄型ムーブメントの「Cal.9SA5」搭載によるものであり、手首に沿うようなカーブを描くケースは最上級の着け心地を誇ります。

SLGH005のリューズの写真

表面仕上げはヘアライン加工を中心に鏡面でメリハリを付けており、コンセプトである中間の美が見事に表現されています。

 

グランドセイコー王道のスタイルを進化させた針・インデックス

SLGH005の針とインデックスの写真

「エボリューション9スタイル」がデザインに取り入れられたモデルには、一部のダイバーズモデルを除き同系統の針が採用されています。堂々とした角形の短針とドルフィン針の組み合わせはなんとも印象的であり、多面カットによって作り出した文字盤とのギャップで視認性も獲得しています。
秒針には雪白文字盤モデルでも盤面を彩っていたブルースチールが採用されており、白樺林の切れ間からのぞく冬の澄んだ青空を思わせます。

SLGH005のブルースチール秒針の写真

インデックスには深い溝を入れた多面カットのものが使われており、従来のインデックスより視認性に重点が置かれたデザインとなっています。特に12時位置のインデックスは、他の2倍の太さにすることで文字盤に表情付けがされています。

 

スポーティさえ感じる幅広ブレスレット

SLGH005の幅広ブレスレットの写真

ブレスレットはかん幅からバックルまで、幅がほとんど一定のものが使われています。

これは「エボリューション9スタイル」らしい特徴の一つであり、全体の重心を低くし幅広のブレスレットを採用することでガッチリとした手首への食いつきを実現しています。

バックルは実用性の高いワンプッシュ3つ折れのものが採用されました。

SLGH005のクラスプの写真

 

 

グランドセイコーSLGH005「白樺モデル」のムーブメント・機能

60周年記念に誕生した革新的ムーブメント
「Cal.9SA5」

SLGH005のムーブメントCal.9SA5の画像

本モデルのムーブメントには、グランドセイコーの60周年を記念し誕生したメカニカルムーブメントCal.9SA5が搭載されています。

マイクロ単位の精密な部品で構成されるデュアルインパルス脱進機やツインバレルの搭載によってその性能は圧巻の一言。

安定した精度を生み出す10振動でありながら、従来の機械式のパワーリザーブを超える80時間持続を実現しています。

SLGH005の文字盤のロゴ写真

そのほかにも高い精度を作り出す独自設計の巻上ひげであったり、高い技術力が必要なフリースプラングテンプを採用することで、9Sメカニカルの中でも屈指の性能を有するムーブメントとなっています。

Cal.9SA5のフリースプラングテンプの画像

加えてこれだけのハイスペックムーブメントながら、構成部品にMEMS(微細加工技術)を用いたことで、驚くほどの薄さが実現しています。

Cal.9SA5を側面から見た薄さがわかる画像

 

瞬間日送りカレンダー

SLGH005のカレンダーの写真

Cal.9SA5には、グランドセイコーがこれまでに9Fクォーツにしか採用してこなかった瞬間日送り機構が、9Sメカニカルとして初搭載されました。

もちろん格段に腕時計が便利になる機能ではありませんが、最高峰ムーブメントには一分の隙も見せたくないというグランドセイコーのこだわりが感じられる機能と言えるでしょう。

 

シースルーバックからのぞく美しい背面

Cal.9SA5をシースルーバックから見ている画像

本モデルはシースルーバックからのぞくムーブメントの背面にも注目です。

グランドセイコーの60周年記念ムーブメントの設計にはデザイナーが構想段階から関わっており、まさに芸術品とも呼べるような美しいムーブメントが完成しています。

分解せずともシースルーバックから楽しむことのできる稜線にも似た流線形は、60周年記念ムーブメント搭載機の数ある魅力の一つとなっています。

 

 

グランドセイコーSLGH005「白樺モデル」の特徴的なデザイン

グランドセイコーの一般的なモデルの紹介であればここで終わりですが、今やグランドセイコーの中でもトップクラスの人気を誇る「SLGH005」ということでもう少し深掘りして紹介いたします。

愛称でもある「白樺」の文字盤について

モチーフとなった雫石の白樺林の写真

本モデルのダイヤルは、グランドセイコーの機械式時計が作られる「グランドセイコースタジオ 雫石」近くの日本有数の白樺林がモチーフとなっています。

澄んだ空気の中で白樺が幾重にも林立するその様はまさに絶景の一言であり、このモデルにはその力強さや美しさが大胆な型打ちと繊細なカラーリングで巧みに表現されました。

SLGH005の文字盤を拡大した写真

また、銀文字版と言えば腕時計の中でも定番中の定番ですが、グランドセイコーは型打ちによる光と影の使い分けだけで、ただの銀文字盤に最高峰の個性を実現しています。

ちなみに超人気モデルである「SBGA211」は”雪白”、”スノーフレーク”の愛称(ペットネーム)で親しまれていますが、この白樺モデルにも早速”白樺”や”White Birch”といった愛称が付けられています。

 

新たなデザイン文法「エボリューション9スタイル」とは

型打ちで白樺を表現したSLGH005の文字盤の写真

ブランドの60周年を記念し誕生した、グランドセイコーの次なる時代を見据える新たなデザイン文法、それが「エボリューション9スタイル」です。

従来のグランドセイコーのデザイン文法「セイコースタイル」を継承しながらも、新しく「光と陰の間の美」をコンセプトに導入することで日本らしい感性の獲得と実用性の向上を図っています。

また、名前にもあるとおりそのコンセプトは「進化」となっており、審美性、視認性、装着性がより洗練。
「正確で、見やすく、美しく、永く使える日本の腕時計」というグランドセイコー理想の腕時計を実現しています。

一番実感しやすいのは装着感でしょうか。ひとたびエボリューション9コレクションを腕に巻けば、計算された手首への食いつき方の違いがすぐにわかると思います。

 

SLGH005「白樺」を動画で確認する

 

 

グランドセイコーSLGH005「白樺モデル」の受賞歴
大谷翔平選手へも贈呈!

時計界のアカデミー賞「GPHG」のメンズウォッチ部門賞受賞!

SLGH005を見上げるように撮っている写真

SLGH005は時計界のアカデミー賞と称されるジュネーブ時計グランプリ(略称GPHG)において、2021年度の「メンズウォッチ」部門賞を獲得。名実ともに世界に認められたタイムピースとなりました。

実はグランドセイコーは2014年にもハイビートメカニカルモデルで「小さな針」部門での受賞経験があり、これで2度目の受賞となります。

デザインだけでなく、腕時計全体の魅力を評価する賞であるジュネーブ時計グランプリの受賞は、このモデルの持つ審美性と性能の両方が世界的に見ても優れていることの証明と言えるでしょう。

お馴染み、グッドデザイン賞受賞!

グットデザイン賞のロゴとSLGH005の画像

国内では名の知れたアワードであるグッドデザイン賞も2021年にSLGH005は獲得しています。

何らかの思想や目的を果たすために築いたものを何でもデザインと捉え、その質を評価するグッドデザイン賞。
「理想の腕時計」を追求するグランドセイコーの目的と面白いほどに噛み合っており、過去にグランドセイコーはこのグッドデザイン賞を何度も受賞しています。

メジャーリーグMVP受賞を祝し大谷翔平選手へ贈呈

2021年度MLBア・リーグにてMVPを獲得した大谷翔平選手を称え、グランドセイコーから本機「SLGH005」が贈呈されました。
実はSLGH005と同じく岩手県を出身とする大谷翔平選手。名実ともに優れたプレイヤーの手元で、同じく名実ともに評価された「白樺」モデルが時を刻むのは必然なのかもしれません。

 

 

2022年発売 スプリングドライブ9RA5搭載の新作「SLGA009」

SLGA009のウォッチフェイスの写真

2022年にはのグランドセイコー新作モデルとして、スプリングドライブ搭載の白樺モデル「SLGA009」が発表されました。

メカニカルモデルSLGH005で高い評価を得た白樺モチーフやデザインコードはそのままに、内部ムーブメントに60周年記念スプリングドライブムーブメント「Cal.9RA2」を搭載した、グランドセイコーファン垂涎のモデルとなっています。

SLGA009のロゴ写真

その実用性は従来のモデルと一線を画しており、脅威の120時間パワーリザーブを実現しながらも、スプリングドライブの欠点の一つでもある厚さを11.8mmにまで抑えたスプリングドライブの常識を覆すモデルです。

SLGA009のムーブメントの写真

ちなみに両モデルで文字盤が同じように見えますが、実は型打ちにしっかりと差がつけられています。こうやって並べてみると一目瞭然ではないでしょうか。

SLGA009とSLGH005の文字盤比較画像
左がスプリングドライブSLGA009 右がメカニカルSLGH005

 

 

「名実ともにグランドセイコーの最高峰。皆が羨む決定版モデル」
SLGH005「白樺モデル」の魅力

SLGH005の着画

言わずと知れた2021年を代表するグランドセイコーの名機、通称白樺モデルこと「SLGH005」。その魅力はデザインから中身のムーブメントに至るまで満載であり、まだまだ語り切ることはできません。

店舗で見かけた際は、ぜひ一度手に取って世界が認めた傑作を体感してみてください!

 

こんな人にオススメ!

  • 名実ともに優れる逸品が欲しい方
  • 文字盤に並々ならぬ個性を求める方
  • 持っていることを誇れる一本が欲しい方

 

 

グランドセイコーSLGH005
「白樺モデル」詳細スペック・値段

外装

外装 ステンレス 裏ぶた:ステンレスとサファイアガラス
ガラス材質 ボックス型サファイア
コーティング 内面無反射コーティング
ケースサイズ 横 40.0mm × 縦 47.0mm × 厚さ 11.7mm
腕周り長さ(最長) 190mm
中留 ワンプッシュ三つ折れ方式

ムーブメント

ムーブメント 9SA5
駆動方式 メカニカル 自動巻(手巻つき)
駆動時間 最大巻上時約80時間持続
精度 静的精度:平均日差+5秒〜-3秒(携帯精度:平均日差+8秒〜-1秒)

機能

防水 日常生活用強化防水(10気圧)
耐磁 あり
重さ 178.0g
その他 ・シースルーバック
・スクリューバック
・ねじロック式りゅうず
・カレンダー(日付)機能つき
・秒針停止機能
・裏ぶた獅子の紋章つき