1012-1SQ1 プロミネンテ イコニコ スケレッテ
プロミネンテ イコニコ スケレッテの新バージョンは、ダイヤルの下で稼働する複雑なメカニズムを明らかにします。
スケルトン・ウォッチの時代を超えた美的魅力をプロミネンテコレクションにもたらします。
ムーブメントの様々な部分の一部を表示し、ダイヤルの下で休むことなく稼働する自動メカニズムに対する着用者の好奇心を満たします。
流行が変わっても色褪せることなく、今もなお賞賛の視線を集め続けています。
レトロで芸術的なモチーフと、ブルー或いはゴールドの色調をシームレスにブレンドし、その下のニッケル色のムーブメントがアクセントになっています。この組み合わせは、現代性に対する賛同とスイスの職人技の称賛の両方を象徴しており、ラテン系の異国情緒とスイスの伝統が融合するブランドの本質を体現しています。
伝統的な大きくて堂々としたケースで作られた本モデルは、シルバーの「ギョーシェ」ダイヤルにロジウムメッキされた時針と分針を備えています。くっきりとした直線と曲線状の細長い外形のケースデザインが、視覚的に魅力的な輪郭を作り出しています。センター・スイープセコンドや日付表示などの必要な機能を備え、シンプルさを最優先したタイムピースです。ケース側面の段差が独特の雰囲気を加えており、滑らかに曲線を描いている輪郭が洗練されたエレガンスを表現しています。
さまざまなサイズのアラビア数字がダイヤルにビンテージの魅力を添えており、レールウエイミニッツトラックによって読みやすさと美しさの特徴が高められています。
心臓部にはSoprodM100をベースにしたCYS5103ムーブメントがあり、ダイヤルのセンターから見ることができ、このウォッチの機械的に優れた能力を見せています。それぞれのウォッチには、光沢のあるルイジアナ・アリゲーター・ストラップが付いており、ブルーモデルにはダークブルー、ゴールドモデルはブラウンになっており、洗練されたタッチが加えられています。それぞれ28本のみに限定されたこれらのタイムピースは、高級感と優れた職人技を体現しており、目の肥えたコレクターのコレクションに加えるのが望ましい時計となっています。
モデルバリエーション
知られざる名ブランド「クエルボ・イ・ソブリノス」とは
『スイスのハートにキューバのスピリット。』
1882年、創業者であるラモン・イ・クエルボはキューバの首都ハバナでも一流ショップが集まるキンタ通りにラ・カーサという高級時計宝飾店をオープンしました。
ほどなくアルマンド・リオ・クエルボを含む兄弟達が経営を手伝い始め、後に店名を「クエルボとその甥達」という意味である「クエルボ・イ・ソブリノス」(CYS)に変更し、事業を次第に拡大していきました。
時計はスイスのラ・ショー・ド・フォンで製造。
卓越したスイスの時計製造の技術に、ラテンの精神を吹き込むことに成功しました。
ロンジンも、ロレックスも、パテック・フィリップも
1940年代、砂糖需要の拡大によりのキューバはかつてない好景気に沸き、それとともにCYSも絶頂期を迎えました。
CYSの高い評価は世界的なものとなっており、ダイヤルに「Cuervo y Sobrinos」と記されたダブルネームモデルを多数製造。
今では信じられないことですが、ロンジン、ロレックス、パテック・フィリップ、ユリスナルダンなど、現代の時計業界を支えている大手ブランドの数々がCYSの人気を糧に時計を販売する時代もあったのです。
歴史を変えた偉人も愛したCYS
作家のアーネスト・ヘミングウェイ、俳優のクラーク・ゲーブル、政治家のウィンストン・チャーチル、そして物理学者のアルベルト・アインシュタイン。
世界を変えたと言っても過言ではない著名人たちが、クエルボ・イ・ソブリノスの顧客名簿にその名を連ねていることからも、当時の人気ぶりを窺い知ることができます。
休眠と再出発
しかしながら50年代に入るとキューバ革命により社会主義国へ移行。
ブランドも国営化されてしまい、キューバ軍のアンゴラ介入時には軍用時計を生産することもありました。
その後ブランドは休眠状態となり、20世紀末に長い眠りから発見されるまでの約40年間、時計製造を停止することになりました。
2002年、当時のCEOのマルツィオ・ヴィラによって本格的にブランドとして復活。
現在もスイスを拠点に、クエルボファミリーの職人たちより受け継がれた時計のムーブメントや当時のスケッチからヒントを得ながら、かつてのモデルに独自のタッチを加え、新たにハバナテイストを基調としたエレガントなモデルを生み出しています。