フランクミュラーの代名詞
“トノウカーべックス”とカサブランカとの違いについて解説!
魅力的なデザインや文字盤へのこだわりは?
誰もが憧れる高級腕時計ブランド“フランクミュラー”。
天才時計師の“フランクミュラー氏”が1992年に自身の名前を冠して設立しました。
その天才ぶりは、通常3年通うジュネーブの時計学校をたったの1年で卒業してしまったほど。
もちろん卒業後、多くの老舗ブランドから誘いがありましたがそれらを全て断り独立し、創設以来、世界中の人々を魅了しています。
この記事では、そんなフランクミュラーの代表作とも言うべく“トノウカーべックス”の魅力とともに、混同しやすいカサブランカとの違いについてご紹介します。
目次
フランクミュラー|世界初のケースデザインと言われる
トノウカーべックスの美しいフォルム
カサブランカとの違いをご紹介する前に、フランクミュラーのアイコンとも言うべく“トノウカーべックス”の誕生秘話についてご説明していきます。
実は同ブランドが設立する6年前の1986年に、あるイタリア人の婦人のために作ったオーダーメイド品として誕生。
「丸型ケースではなく、“あなた独自のデザインを”」とオーダーされたことがきっかけでできたこの樽型のケースは、今やフランクミュラーのアイコン的存在となりました。
フランス語で“トノウ”は“樽”、“カーべックス”は“湾曲”を示しているので、その名の通りというフォルムですよね。
このケースは、言わずもがな世界初のデザイン。
縦、横、斜めのすべての方向に曲線が描かれ、それらの曲線が1点に集まっており、見たものを魅了するデザインです。
フランクミュラー|トノウカーべックスの魅力的なデザイン
美しい曲線を描く世界初のケースデザインだけでなく、文字盤、さらに裏蓋に至るまでこだわりと繊細さがつまったコレクションです。
フランクミュラー|トノウカーべックス文字盤へのこだわり
フランクミュラーといえば、あの特徴的な数字“ビザン数字”。
この数字は、フランクミュラー氏が独自に創出したフォントです。
輪郭が描かれた中に手作業でインクを流し、表面張力によりふっくらと盛り上がった立体的なインデックスに仕上げています。
さらに、文字盤にはギョーシェ彫りが施されフランクミュラーの技術と美のこだわりが垣間見れるコレクションと言えるでしょう。
フランクミュラー|トノウカーべックスの裏蓋に刻まれた
Master of Complicatedの文字
時計の裏蓋には「Master of Complicated」の刻印がされています。
フランクミュラー氏は、複雑機構の名手。自ら「Master of Complicated」と名乗り、時計の裏にその文字を刻みました。
しかし、これは時計本来の“正確な時間を表す”という意味を表し刻印してあります。
典型的な20世紀のアールデコ様式をデザインに蘇らせたトノウカーべックスは、伝統を重んじながらも新しいデザインを融合させた画期的な1本と言えるでしょう。
フランクミュラー|トノウカーべックスとカサブランカの違い
これまでトノウカーべックス中心にご紹介してきましたが、一見区別しにくい“カサブランカ”についても比較しながらその違いをご紹介していきます。
こちらの2つのコレクションは、似てるため一見区別がしにくいですが、文字盤やケース素材に違いがあります。
トノウカーべックス
・1992年に誕生
・文字盤にギョーシェ彫り
・ケースの素材は、ホワイトゴールド、ピンクゴールド、プラチナなど貴金属が主流
カサブランカ
・1994年誕生
・ケースの素材は、ステンレススティール
・文字盤にギョーシェ彫りなし
・針に夜光塗料
このように一見同じようにみえますが、文字盤をみることでどちらのコレクションなのかを確認することができます。
カサブランカは文字盤にUV加工などをあえてしていません。それは、時とともにエイジングを楽しんでいただくことを意味しています。
有限であるあなたの“時間”をカサブランカと共に味わいながら前進していくことができるでしょう。
まとめ│フランクミュラーの魂が宿る
トノウカーべックスはあなたの未来を輝かせる
天才時計師がつくる高級腕時計“フランクミュラー”の魂が宿る“トノウカーべックス”と“カサブランカ”。
ぜひ両方のコレクションを手に取り、見比べ、その違いを楽しんでみてください。
あなたが持っている“独自の個性”を引き出し、人生を輝かせてくれる1本となるでしょう。