タイトルスーパーチタニウムのロゴ画像

【素晴らしきCITIZENの技術】
スーパーチタニウム

シチズンは腕時計にとってふさわしい素材を探し続けてきました。そしてたどり着いた一つの答えが、キズに強く、軽く、肌にやさしく、サビにくい、腕時計のための素材「スーパーチタニウム」です。

1970年に世界初のチタニウムケース腕時計を発表してから50年もの間、シチズンはこのチタニウム技術を磨き続けてきました。今やその技術は宇宙事業にまで採用され、世界に誇る技術になっています。

 

 

◆特徴

スーパーチタニウムは、シチズン独自のチタニウム加工技術と表面硬化技術(デュラテクト)を施した、シチズンだけの素材です。
本来チタニウムが持つ、軽い、肌に優しい、サビにくいといった特長をそのままに、キズへの強さと見た目の美しさも兼ね備えています。

スーパーチタニウムの特徴画像

 

 

1.キズへの強さ

ステンレスとスーパーチタニウムの擦り傷比較画像

画像はステンレス(左)とスーパーチタニウム(右)をシチズンの試験機で比較した結果です。
硬度は基本的にキズのつきにくさを表しますが、スーパーチタニウムの硬度は一般的な時計に使われるステンレスの5倍以上。日常生活の傷から時計本来の美しさを守ってくれます。

 

 

2.軽さ

ステンレスとスーパーチタニウムの重量比較画像

チタニウム本来の特長も引き継いでいるため、スーパーチタニウムは比較的軽い素材であると言えます。
時計に一般的に使われるステンレスより40%ほど軽いため、長時間の着用でも疲れません。

 

 

3.肌へのやさしさ

子供が時計に触れている様子

元来チタニウムは耐アレルギー性を持ちますが、金属加工処理の過程でその特性が弱まることが課題でした。
しかしシチズン独自の表面硬化技術(デュラテクト)により、耐アレルギー性をそのままに硬度を得ることに成功しています。

 

 

4.サビにくさ

サーファーが腕につけている様子

スーパーチタニウムの耐食性は非常に高く、海水に浸してもサビない優れモノです。
日常生活のあらゆるシーンで着用できるのが強みです。

 

 

◆加工技術

チタニウムという金属は、柔らかく粘りがあるため精密な加工が難しいモノとされていま す。
シチズンはこの課題に対して、長年培ってきた独自の加工技術により、厳選された素 材にプレス加工から切削、研磨を施し美しい仕上げを実現しています。

 

 

1.プレス技術

スーパーチタニウムのプレス技術の様子

チタニウムを金型で叩き、形状を転写するプレス加工。鍵となるのが温度管理と、素材を金型から剥がす技術です。

シチズンは素材を長年の研究で導き出した適正な温度に加熱、変形しやすくし、さまざまなプレス成形を行っています。
また、金型にチタンの切屑がつかないよう工夫することによって、金型からのチタニウムの取り外しを容易にし、美しい成形を実現しています。

 

 

2.切削技術

スーパーチタニウムの研削加工の様子

プレス加工で成形したチタニウムを細部まで仕上げるのが切削加工です。
その課題として、工具の刃先にチタンの切屑がくっつくことにより発生する、加工面の荒れが挙げられます。
シチズンは何度も加工テストを繰り返し、安定して加工ができる条件を確立。その工程のひとつひとつに、独自のノウハウが詰まっています。

 

 

3.研磨技術

スーパーチタニウムの研磨加工の画像

切削加工で仕上げたチタニウムを、職人の手で美しく滑らかな鏡面に磨き上げるのが研磨加工です。
熟練の職人の技術と、バレル研磨やザラツ研磨、バフ研磨など複数の技術を組み合わせたシチズン独自の研磨法により、美しい輝きを実現しています。

 

 

4.表面硬化技術(デュラテクト)

デュラテクトのバンドアップ画像

プレス、切削、研磨によって美しく加工されたチタニウムの表面に特殊な硬質化処理を施し、硬さと美しさを与えるのが、シチズン独自の表面硬化技術「デュラテクト」です。
目的に合わせたデュラテクトを施すことで、キズつきにくさに加えて色調まで自在にコントロールできます。

 

 

スーパーチタニウムの歴史

ロケットが発射する様子

1960年代、チタニウムはその軽くて強く、サビにくい特長から宇宙用素材として注目されていました。
そこでシチズンは人が身につけるモノとしてチタニウムの特長を活かせないか、研究をスタート。そして1970年に、シチズンはその加工難易度の高さを乗り越え、世界初のチタニウムケース腕時計「X-8」を発表し、更なるチタニウムの研究へと進んでいくことになります。

シチズンチタン製腕時計の画像

そして現在に至るまで、シチズンは耐メタルアレルギー性をはじめとしたチタニウムの利点を活かし、ひとに優しい時計を発表し続けてきました。
チタニウム加工技術のパイオニアとして、これからもシチズンのチタニウムの可能性の追求は続くでしょう。