タイトル初代電波時計の文字盤アップ画像

【素晴らしきCITIZENの技術】
電波時計

原子時計は世界で最も正しい時計とされており、その精度は約10万年に1秒の誤差だと言われています。正確な時間を追求し続けるシチズンはそこに着目。原子時計をもとに送信される標準電波を受信し、時刻やカレンダーを自動修正するテクノロジー「電波時計」を開発しました。

シチズン独自の技術である光発電システム「エコ・ドライブ」を搭載したモデルも登場し、時刻合わせと定期的な電池交換が不要な時計が実現されています。

特徴

各国電波時計のエリア画像

シチズンの電波時計は、おおたかどや山標準電波送信所(福島局)、はがね山標準電波送信所(九州局)の2ヶ所から送信される電波を受信し、全国どこでも正確な時刻を得ることができます。また、その受信は携帯電話の電波などノイズが少ない真夜中に行われ、毎日自動的に正しい時間に修正。

海外においては、世界4エリアの電波送信所に対応しており、日本、中国、アメリカ、ヨーロッパの電波送信所から送信される標準電波の受信に対応しています。

パーフェックス3000

各国の電波時計3000の画像

シチズン独自の電波時計システムとして「パーフェックス3000」が挙げられます。

ズレない時計のためのテクノロジー「パーフェックス」を搭載した高感度電波受信システムであり、日本、中国、アメリカ、ヨーロッパの4エリアで、標準電波をフルメタル外装の電波時計として高感度で受信します。特にアメリカでは、コロラド州の送信所から半径約3,000km圏内での受信を可能にしています。
シチズンの時計のズレを無くす技術「パーフェックス」と合わせることで、電波時計の正確さはさらに追求されています。

歴史

歴代の電波時計の画像

時計メーカーの永遠のテーマである「正確な時刻」を目指し、1989年シチズンは電波受信を利用した「正確な時刻を表示する時計」の開発をスタートしました。そして1993年に紆余曲折の末シチズンが生み出したのが、世界初の「多局受信型電波時計」です。
この初代モデルのデザインには「電波を受信して動く」という機能を前面に押し出した、文字板の中央にアンテナを配した大胆なものが採用されました。

その後1996年には、シチズンは世界で初めて光発電機能を搭載した電波時計を発表しました。
9時側のケース側面にアンテナを配置することで受信性能とデザイン性の向上を図り、時刻情報の自動受信と光発電により時刻合わせと定期的な電池交換を不要としました。

それからシチズンの電波時計は「電波時計に見えないデザイン」へと発展を遂げます。
アンテナをボディサイドに内蔵したモデルを経て、2001年にセラミック外装のアンテナを内蔵したモデルや、エコ・ドライブ搭載のモデルを開発。さらにはアンテナ、受信回路の改善による受信感度の大幅な向上により、2003年に、当時不可能と思われていた世界初のフルメタルケースの電波時計の開発に成功しました。

歴代のアンテナの画像

画像は1993年から2009年までのアンテナの変遷です。15年間でアンテナがどんどん小さく進化していることがわかります。
シチズンは「電波時計」を主軸技術の1つとして考え、小さく、薄く、美しく改良を進めることで幅広いモデルへの搭載を目指しています。