シーマスター アクアテラのリストショット

ありふれた時計は要らない。 比類なき精度をオメガブランドに託す。

シーマスター、コンステレーション、レディマティック、スピードマスター、レイルマスター・・・。
オメガを代表するアイコンの数々をあなたはもうご存知だろうか。
特にスピードマスターはNASAに採用されたことでも有名。
世界で初めて大気圏外に飛び出し、ヒトと月面着陸した『ムーンウォッチ』としても知られている。

またオメガは数多くの歴史的な瞬間に立ち会ってきた。有名な俳優や選手や作品と共に歩み、25年もの長きにわたり映画007の歴代ボンド達の腕に花を添えている。ボンドのタフでセクシーでミステリアスな雰囲気はまさに「オメガ」の孤高のイメージそのものであろう。

誕生から現在までの70余年にわたる軌跡は、世界的なトップブランドにとって今更説明するまでもない。なぜならその企業名とロゴはあまりにも認知され過ぎているからだ。
しかし、だからこそ今、「オメガ」をトップブランドたらしめるものは何なのか、改めて紐解いてみよう。

 

 

本物に必要な要素はひとつ。
込められた熱い想いとそれを支える高次元の技術。

シーマスター
ダイバー300M コーアクシャルマスター クロノメーター 43.5MMの文字盤を俯瞰した様子

その昔、スイスの小さな村で誕生したのは、若き時計職人ルイ・ブランと「オメガ」という世界企業の原型。
正確さを追求した彼の情熱は瞬く間に彼の名を押し上げ、彼の時計に対する確信的な技術はスイス国内はもとよりヨーロッパ全土に響き渡った。

その後彼の時計工房は、時計に対する熱い想いをいっぱいに詰め込んで二人の息子ブラン兄弟へと引き継がれ、そして更なる技術を育んでいく。
後にオメガは世界を席巻する偉大で伝統的な作品の代名詞となる。
2人が育てた会社は次第に名声を得て大きくその規模を拡大させながら、華やかなヤコブ・スタンプフリ通り96番地(現在の本店所在地)へ移るのだった。

1894年にブラン兄弟は、その革新的とも言える技術に裏付けられた「最高の達成」という意味を冠したオメガというムーブメントを完成させる。
しかしその本当の驚きはメンテナンスのし易さにあった。
一瞬で世界の時計職人たちを虜にしたオメガムーブメントは世界中に広がり、そしてそれは後に企業名となり、よりその地位を強固なものにしていく。

 

 

革新的に変化し続けること。
オメガが常に定番と言われる所以がここにある。

コンステレーション コーアクシャル マスターの文字盤をアップで見た様子

1900年に開催されたパリ万国博覧会でグランプリを獲得し世界最高峰の名誉と技術を更に世に知らしめた。
それ以降オメガはスイス内外の多くのスポーツイベントのオフィシャルタイムキーパーを務める。精度に妥協の無いオメガだからこそ他に競合の余地の無い当然の採用実績と言えるだろう。

高品質を求める世界中の声に応えるべく、その数年後には6大陸全てにオメガの流通網を広げた。
その後も継続した精度へのこだわりと時代が求めるデザイン性の向上で美しさの中にも革新的な技術を詰め込んでいく。

ロサンゼルスオリンピックで全競技のタイムキーパーを務め、文字通り地上を制したオメガが次に選んだフィールドはアンダーウォーター。
しかし当然の如くダイビングウォッチの世界でもオメガに敵う者はいなかった。
それ以降もあらゆる精度の追及や過酷な現場の要求に見事に応え、世界最高峰の腕時計メーカーとしてその地位を確立している。

 

 

足すことと引くこと。
その秀逸なバランス感覚こそがオメガを愛する理由になる。

プラネットオーシャン コーアクシャル マスタークロノメーターの文字盤を俯瞰した様子

オメガの腕時計の文字盤の多くは暗色に明色の文字や針、もしくはその逆が多い。
これらは昔も今も大きく変わっていない。
視認性が高い事はもちろんだが、装飾品と実用品のバランスを究極に極めた結果だと言えよう。

映画007に代表されるフォーマルと腕時計の融和に対するこだわりは、各時代に於いてベルトやケースのデザインが変わろうとも一貫して守られていて、プライドすら感じさせる。
しかも、カジュアルフォーマルに合わせたい時のレザーや、カジュアルシーンのナイロン、スポーツシーンのベルクロやアンダーウォーターのラバーなど、ベルトのマテリアルに幅がありシーンを選ばず身に着ける際のアレンジもできる。

オメガのイメージとしてよく言われる無骨さは確かに男性用腕時計に共通するイメージだが、実際のラインナップは多種多様で、同じモデルでも少しずつ色味が変えてあり、見ていて楽しく飽きがこない。

生まれてから今日に至るまでにオメガは前人未踏を幾つも成し遂げ、いつしかそうである事が当たり前にすらなった。
それでもなお精度にこだわり続けて更に様々な奇跡を起こしている。
その進化の過程にあっても精度のほかにオメガが頑なに守り抜くものは耐久性・視認性・そして一貫性なのではないだろうか。

前述した、オメガを代表するアイコンの数々。
シーマスター・コンステレーション・レディマティック・スピードマスター・レイルマスターなども一貫した志が強く感じられる。

 

 

腕時計はあくまで実用品。
実用に耐えてこそ輝くと、オメガは静かに教えてくれる。

スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナルの文字盤をアップで見た様子

アポロ13号とともに生きて地球に帰還したスピードマスター。
推進装置の故障と電力不足の中、のちに語られる ”奇跡の14秒” を確実に伝えた。
それは手動での機体の軌道修正を実現し窮地を脱すというミッションを達成してアメリカの威信を守った。
オメガはいつも歴史の大舞台で正確に時を刻んできたのだ。

オメガブランドは革新的な技術を生み出す変化体質である一方で、一瞬の流行に追随して波乗りするような戦略をとってこなかった。
「オメガには謙虚さと潔さがある」と言われるのも、こうした実用的で安定した高い品質の実現をブランドイメージの主幹に据えているからだ。

そういう意識でいま一度これらの作品たちをご覧いただきたい。
職人気質により生み出された道具を愛してやまない方々や、隠れた実力にこそ価値を見出せる本物志向の方々に、支持され続けている理由に気付いていただける事だろう。

オメガの腕時計を手に取った瞬間の高揚感も、使い続けていく中で高まる満足感も、出すぎない装飾の存在感も、他には到底真似できないだろうと思うからこそ私はオメガを長年愛用しているのだと思う。

これをご覧のあなたがオメガのどのモデルに心を奪われるのか興味深い。
時計王国スイスのプライドがあなたの腕でこの先ずっと輝き続ける姿を、是非見てみたい。