イベリア・ヒストリック・エンデュランス・シリーズのサーキットからインスピレーション
このウォッチは、イベリア・ヒストリック・エンデュランス・シリーズで最も名高い、ポルトガルのエストリルサーキットに敬意を表しています。
1985年にエストリルで行われたポルトガルグランプリでアイルトン・セナが初優勝したことで有名な車、ロータス 97Tの鮮やかな色彩からインスピレーションを得ています。
ダイヤルは、厳選された繊細なディテールで彩られています。
シルバー色の時針と分針と9時位置のスモールセコンドカウンターの針はすべてリーフ形ですが、30分カウンターと6時位置の12時間カウンターの針は、ブラックで先端が突き出た三角形です。
クロノグラフ針はカウンターの色とマッチしています。
タキメーターの目盛りはブラックの背景に表示され、視認性を高めています。
ポルトガル語とスペイン語の両方でタキメーターを意味する「Taquimetro」という言葉は、歴史的なレースの起源に敬意を表しています。
直径42mm のステンレススチールケースは、現代のケースサイズの主流に合っています。
ウォッチの裏側のサファイアクリスタルからは、バルジュー(Valjoux)7753をベースにしたCYS 8100自動巻きキャリバーが見えます。
さらに、クリスタルには 4.182 km のエストリルサーキットのコースが再現されています。
このウォッチは、ブラウンゴールドのステッチと、ドライビングスタイルのパーフォレーションが施されたカーフストラップが付いています。
パーフォレーションはかつて着用されていた伝統的なレーシング・グローブを思い起こさせるものです。
世界限定88本で個別に番号が付けられたこのウォッチは、まさにコレクターの宝物です。
3142-1Eを動画で確認
モデルバリエーション
- 183465446
- 178452426
- 179640349
知られざる名ブランド「クエルボ・イ・ソブリノス」とは
『スイスのハートにキューバのスピリット。』
1882年、創業者であるラモン・イ・クエルボはキューバの首都ハバナでも一流ショップが集まるキンタ通りにラ・カーサという高級時計宝飾店をオープンしました。
ほどなくアルマンド・リオ・クエルボを含む兄弟達が経営を手伝い始め、後に店名を「クエルボとその甥達」という意味である「クエルボ・イ・ソブリノス」(CYS)に変更し、事業を次第に拡大していきました。
時計はスイスのラ・ショー・ド・フォンで製造。
卓越したスイスの時計製造の技術に、ラテンの精神を吹き込むことに成功しました。
ロンジンも、ロレックスも、パテック・フィリップも
1940年代、砂糖需要の拡大によりのキューバはかつてない好景気に沸き、それとともにCYSも絶頂期を迎えました。
CYSの高い評価は世界的なものとなっており、ダイヤルに「Cuervo y Sobrinos」と記されたダブルネームモデルを多数製造。
今では信じられないことですが、ロンジン、ロレックス、パテック・フィリップ、ユリスナルダンなど、現代の時計業界を支えている大手ブランドの数々がCYSの人気を糧に時計を販売する時代もあったのです。
歴史を変えた偉人も愛したCYS
作家のアーネスト・ヘミングウェイ、俳優のクラーク・ゲーブル、政治家のウィンストン・チャーチル、そして物理学者のアルベルト・アインシュタイン。
世界を変えたと言っても過言ではない著名人たちが、クエルボ・イ・ソブリノスの顧客名簿にその名を連ねていることからも、当時の人気ぶりを窺い知ることができます。
休眠と再出発
しかしながら50年代に入るとキューバ革命により社会主義国へ移行。
ブランドも国営化されてしまい、キューバ軍のアンゴラ介入時には軍用時計を生産することもありました。
その後ブランドは休眠状態となり、20世紀末に長い眠りから発見されるまでの約40年間、時計製造を停止することになりました。
2002年、当時のCEOのマルツィオ・ヴィラによって本格的にブランドとして復活。
現在もスイスを拠点に、クエルボファミリーの職人たちより受け継がれた時計のムーブメントや当時のスケッチからヒントを得ながら、かつてのモデルに独自のタッチを加え、新たにハバナテイストを基調としたエレガントなモデルを生み出しています。
当ネットショップで取り扱っているモデルはお取り扱い品の一部です。
さらに豊富なラインナップはハラダ本店店頭でご覧いただけます。