タイトルスピードマスターの文字盤を正面から見た画像

【オメガスピードマスター】
進化を遂げた38mmのネオ・クロノグラフ

オメガのクロノグラフもしくは男性用の一般的なクロノグラフウォッチのイメージとは一線を画すユニークなモデルをご紹介します。 オメガのメンズウォッチのメインストリームと言われるのはスピードマスターを筆頭とするクロノグラフウォッチ。長い年月を経ても基本的な意匠は大きく変えることのないオメガのモノづくりの伝統はご存じのとおりですが、今回はそのスピードマスターの名を冠するモデルとしては異色であり従来とは変化をつけたとても珍しいモデルです。

このモデルの最大の特徴はそのコンパクトなサイズ感。当然ながら従来のサイズと比べると違和感があり一瞬はオメガのご乱心かと心配にもなりましたが、よくよく見てみるとそれが取り越し苦労だったということに気づきます。他にもいくつかの秘密が盛り込まれたこの画期的なモデルについて後ほど詳しく説明します。

 

 

心地よいサイズとは
「自分が思うより少し小さめ」なのかもしれません

メンズクロノグラフのケースサイズに43mm前後が多いのはそのサイズが男性用のクロノグラフとして最も優れているから決まったのかも知れませんが、元々そのサイズで製造されていたムーブメントや部品などがずっと継承されてきたからだとも言えます。だったら他のサイズがあっても良いのでは? 設計段階でそのような実験的な意味を込めてこのモデルが生まれていたとしたら・・そんなロマンを想像しました。

私の率直な感想は「小さいのかなと思ったけど全然悪くない、むしろこれかも」でした。また海外のサイトでも「このサイズを待ってたんだよ!」「僕の為にオーダーしたようだ!」と歓喜のコメントで迎えられているようです。
結果的に視認性に問題はなく取り回しのしやすさはむしろ向上していますので、結構攻めたモデルなのかと思いきや実はこのサイズ展開でオメガはより幅広い支持層をクロノグラフユーザーとして獲得しクロノグラフウォッチの可能性を拡げられたのではないでしょうか。

 

 

無骨で堅牢なグレーカラーは繊細で優雅な出で立ち

デザイン的にはこれまでのスピードマスターの要素をほとんど踏襲しており奇抜な感じはありません。
カラーバリエーションに関しても控えめの光沢をまとったグレーやブルー系の中間色が多く限られたイメージを植え付けないような優しい色合いがほとんどで、またメインダイヤルとサブダイヤルの色を統一したりと繊細で奥ゆかしい印象が感じられます。

インデックスはバータイプでメインダイヤルのカラーに対してメリハリのある感じではなく穏やかなシルバーやゴールド、一部モデルにはサブダイヤルの針や秒針に差し色を入れた程度とこちらも落ち着いた配色です。

表示機能が多いクロノグラフに特有の数字や線や指針が密集したうるさい感じは全くありません。全体の統一感やバランスに配慮されているのでオフィシャルな場面でも気後れすることなく身につけられます。
個人的に気に入っている点は、ケースバックがあえてシースルーではなくシーホースのレリーフを採用した点とそのシーホースが少し小さめのケースサイズとの対比でより立派に大きく映えているところです。

 

 

「女性のエレガントな装いにスピードマスター」
かつてないチョイスが実現

派手な色合いは無くコンパクトなのにそれが逆に目を引くというのが嬉しい誤算です。
男性用としては少し小さく女性用としては少し大きいという絶妙なサイズ感で、スピードマスターとしては珍しいユニセックスモデル。

ケースがゴールドでタキメーターと同系色のアリゲーターレザーストラップが用意されたモデルはダイヤモンドの煌めきもあって特にゴージャスです。
ケースが丸くて小さくなるほどアンティーク感が増し安心感・安定感という雰囲気に変換されていますね。

特筆すべきはやはり女性用ドレスウォッチのような18Kセドナゴールドの色合いやジュエリーウォッチのような宝石がベゼルにをあしらわれた華やかな装飾のラインナップもある点で、スピードマスターの長い歴史の中でも珍しいオンリーワンモデルと呼んでもいいと思います。

 

 

自動巻&デイト機能付き。
安定感のある横長の楕円が放つ独特の引力

以前にオメガのデ・ヴィルシリーズで採用された楕円形のサブダイヤルにインスパイアされて今回のモデルにも楕円サブダイヤルが採用されました。真円は丸いながらもどこか規格的なんですが少しゆがめて楕円にするだけでこうもアナログ感が出るものかと感心しました。
楕円から真円への斜断面があることで楕円の形状とサブダイヤルの奥行きが見事に主張します。

楕円であることで良い意味での違和感に目線が留まりやすく数値も読みやすくなっています。また楕円のサブダイヤルと真円のインデックスやべセルとの形状のコントラストによってもお互いがメリハリとして機能し合っています。
6時方向のサブダイヤルにはデイト機能が重ねられていて双方の楕円の長軸方向が90度変えられているあたりも「レトロモダン」でオシャレな印象を受けます。

カラーバリエーションはメインダイヤルとサブダイヤルが同色のものは表面やエッジの加工を変えることで風合いに切り替えを付けていますが、同系色の濃い目にカラーチェンジしているものもあります。しかしメインダイヤルの下地カラーを損ねない程度の色面積なのでギラつきは感じられません。

 

 

クロノグラフを気軽に身近に普段使いのアイテムとして

何度も言いましたがやはりこのサイズ感に尽きます。あと加えるなら程よいレトロ感でしょうか。このモデルは男性っぽいメカニカルなデザインを女性の腕にも付けられる数少ないモデルとして女性にこそ最大級にオススメしたくなります。
また男性でも従来のクロノグラフは少し大きいかな・・とクロノグラフを遠ざけてきた方にとっては朗報となりました。

普段使いとしてオススメできる理由は他にもあります。
・環境や肌体質に影響が出にくいステンレススティール
・腕の疲労を軽減する軽さは硬度を増したアルミニウム
・いつまでも透明で傷のない美しいクリスタルガラス
・世界で最も厳しいオメガ規格をパスした精密で頑丈な機構
頻繁に着用して酷使しても衰えを知らないというのが持ち味です。

 

 

これからの定番の1本に数えられる待望のコンパクトモデル

オメガのデ・ヴィルシリーズにあっても違和感がないほど都会的で洗練された素晴らしいデザインでしたね。クロノグラフの優秀さを漏れなく備えた新しいコンセプトのコンパクトモデル。改めて気付かされましたが、やはり「軽さは正義」でした。

これまでもこれからもスピードマスターの自動巻デイトモデルは不動の人気シリーズです。
しかも今回は特に珍しいサイズとして既にコレクター界隈では隠れた人気モデルとなりました。

デザインもサイズもトーンを落としてあるのでクロノグラフ初挑戦の方が選ばれてもちょうど良いかも知れませんね。
デザインウォッチと実用時計の間の空間を埋めるようなバーサタイルな1本をご紹介しました。万能という言葉が良く似合うこのモデルをあなたの新しい1本にぜひ加えてみてください。

 

 

324.30.38.50.06.001 詳細スペック

324.30.38.50.06.001 OMEGA オメガ スピードマスター 38MM

858,000円(税込)

販売価格 858,000円(税込)
23,800 25,000
14,300 14,300
10,200 11,400
8,500 16,500

外装

ラグの間のサイズ 18mm
ブレスレット ステンレススティール
ケース ステンレススティール
ケース直径 38mm
クリスタル風防 両面に無反射加工を施したドーム型強化無反射サファイアガラス
ブレスレット グレーグリーン カーフとブラックのヘビーデューティー
仕様シンセティックファブリック

ムーブメント

ムーブメント キャリバー:オメガ3330
駆動方式 コラムホイール機構搭載の自動巻きクロノグラフ
パワーリザーブ 52時間

機能

防水 10気圧(100メートル/330フィート)
その他 クロノグラフ
クロノメーター
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タキメーター
自動巻きウォッチ